ある光景をみるとき、その「みる」行為は自分の意識や記憶、思考と切り離せない。この夏ベルリンに滞在した折り、私にはベルリンとは無関係に東京から持ち込んでそのまま考え続けている事柄があり、私の考えは街中に流れ出し、ただよっていくように感じた。街のすがた、街をまなざす私の思考、私の網膜がとらえる光の軌跡は、絡まりあって切り離すことができなくなり、それらが混然とあるその感じ。
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